11月第五週の仕事着 ~帯締めをアクセントに

20131126袷紬茜色無地置いて 店 年末に向けての忙しさが本格的になってきているのに、体がまだついてきていない。ということで気合の入る色を選んだ。

着物 : 母のお下がりの紬。見ている分にはとても奇麗な色だし、他の人からも奇麗な色だとほめられるのだけれど、これを着始めたころは、こういう強い色に慣れなくて、なんだか気恥しかった。今はだいぶ慣れて、着物らしい色で気に入っている。

帯 : 銀座のアンティークモールの一店で、セールになっていたので購入。5000円だったので、こういう色味もあっていいかなぁと軽い気持ちで。だから芯が固いし、ちょっと短くて締めにくいし、何にでもあうってわけじゃないけれど、値段を考えれば納得。表地は悪くはない。こういう理由で締めにくい帯は、お太鼓の部分を切り離して付け帯に仕立て直してしまうと楽。どうせ仕事着だからカジュアルな付け帯でいい。

帯締めは、薄い水色にしようとしたのだけれど 続きを読む

11月第四週の仕事着 2点目 ~肌にあう色

20131123袷紬紺菊置いて 店 自分の肌の色に映える色、というのがあると思うのだが、私の場合はたぶんこの色なんじゃないかと思う。この写真だとちょっと明るく映っているけれど、この着物はもっと深い紺。いまの肌色に合っているので夏もできるだけ日に焼けないようにしている。

着物 : 母のお下がり。譲ってもらってから洗い張りに出すタイミングで裄を少し出してもらった。長く着ていた着物の裄を出すと、縫いしろだった部分の織目の色が薄くなってしまっているので、うまくなじむようにそこだけ染めてもらうこともある。ただ、この着物は仕事着なのでそこまでしていない。

帯 : 灯屋2のセールで1万円台で購入した。柔らかくて締めやすくていい。ひとつ難点なのは、私の冬の仕事着は格子や縞が多いこと。縞は好きながらなので、かぶってしまう。

帯揚げは、着物も帯も少しくらい 続きを読む

11月第四週の仕事着 ~お召しにあわせる帯

20131119袷お召生成り黒絣置いて 店 今日の着物は仕事着にするにはもったいないお召。親戚からお下がりでもらったものなので、ちょっとだけ短い。汚れたら洗い張りに出してその時に自分に合わせてもらうつもりで、それまでは仕事で着ている。呉服関係の方がお見えになると、お召だよね?といわれる。特にこれは昔のものなので、柄も昔流行ったものらしく、懐かしいみたいだ。

着物 : 生地表面の強いシボが特徴のお召。生地は高級だけれど、素朴な絣柄がおしゃれ。

帯 : 人形町のながもち屋さんのセールで5000円で購入。母が目をつけたのだけれど、個性的なのにこんなに合わせやすいとは! 着れば着るほど、自分の合わせやすい帯っていうのがわかるようになるのだけれど、そういう幅が広がるのが着物の楽しいところ。

最近ではこの帯の使いやすさがだいぶわかってきたつもりだったのだけれど、まさか 続きを読む

11月第三週の仕事着 2点目 ~

20131116袷紬黒緑格子置いて 店 週後半は、とても忙しかったので、動きが雑になって汚す可能性も考え、なるべく汚れが目立たないようなものを選んだ。さらに誕生祝いの方がお見えになるということで、暗い色は避けた。

着物 : 祖母の持ち物だった反物を、母が友人に頼んで仕立ててもらった。というのも、生地が足りなかったので、お太鼓に隠れる腰の部分に、はぎをしないといけなかったから。なのでお裁縫の得意な方に相談して、やりくりしてもらった。

帯 : 人形町の甚右衛門で購入した縮緬の帯。25000円だった新古品。

けっこう使える帯なのでしょっちゅう締めていたら、お太鼓の端のところが擦れて薄くなってしまった。こういうお太鼓の中央とか胴正面に柄がある場合、薄くなったところをずらして仕立て直すことができない。自分で帯を仕立ててもらう場合、私は背が高いので、バランスを良くするために、ちょっと幅広に作ってもらう。そうすると 続きを読む

11月第三週の仕事着 ~長く付き合える紬の色

20131112袷紬抹茶色置いて 店お出かけの着物は暦通りに、すでに袷を着ているが、木枯らし一号が吹いた今週は、仕事着も袷に変えた。

着物 : 白い紬の反物を染めてもらったもの。はじめてきたのが大学生の時だから、かれこれ20年着ている。

帯 : 和雑貨屋さんでみつけた縮緬の端切れを母が帯にしてくれた。

いまは雑誌などでも「長く着られる着物」という企画があったりするけれど、この着物はまさにそれ。白い紬を、この色に染めてもらったのだが、こういう抹茶色は、紺、グレー、黒、生成りなどのベーシックカラー同様、幅広い年代で着られ、華やかさもある優れものだ。私も20歳ぐらいから着ていて、これから先、50代、60代も着られると思う。とはいえずっと同じようなコーディネートで着ているわけではない。植物を見てもわかるように、 続きを読む

炉開きのお茶のお稽古着 ~緑が入ったものをと思ったけれど

20131110袷大島白花置いて お茶 11月はお茶では炉開き。正月みたいなものだから、本当はちゃんと染めのお着物を、と思ったのだ。でも、同時に、先週七五三のお祝いの席に締めた帯を使いまわしたいということもあって、このコーディネートにした。炉開きの時には緑のものを取り入れたりもするので、この帯に似合って、緑が入っているものを選んだ。

着物 : 親戚からお下がりでいただいた大島紬。もっと色がクリアで華やかだったので、数年前に抹茶色を薄く、全体にかけてもらって、少しくすませた。白い花の部分はもっと真っ白だったし、ピンクももっとかわいらしい色だった。

帯 : 先週末に締めた帯と同じ、塩瀬の名古屋帯。

羽織 : これも親戚からお下がりでいただいた絞りの羽織。

20131110袷大島白花羽織も置いて お茶考えてみたら今日はどれもお下がりだった。この帯は着物好きな近所のおばさんにいただいたので、さすがに使いやすい色味で、締める機会も多くていい。塩瀬のこういう帯は、 続きを読む

11月第二週の仕事着 2点目 ~帯揚げのお勉強

20131108単衣小紋レンガ緑縞置いて 店 今回のコーディネートのポイントは帯揚げ。自分としては着物と帯を選ぶときに、どちらも割と色がくすんでいるので、帯締めを明るめの色にして、アクセントにしようと考えていた。

着物 : 問屋のマルシバのセールで購入した縮緬を単衣に。仕事用に安売りのものを買ったので、柔らかすぎて、仕事中に裾を踏んでしまいやすい。なので常に動く時には注意している。

帯 : 母のお下がり。母はこの使いやすい色が気に入って購入したらしい。たしかにこういう使える色の無地は便利。

さて、本題。今回は帯締めをアクセントにするつもりだったので、帯揚げは薄オレンジみたいな、どちらかというと目立たない色で抑えようとしていたのだけれど、母に相談をしたら、このきれいなピンクの二色の帯揚げをすすめられた。さすがにこの色合いは自分で想像できなかったので、 続きを読む

11月第二週の仕事着 ~着やすい着物が残念なことに

20131106単衣縮緬小紋紫置いて 店 タイトルの「残念なこと」は後半で。

仕事中は動くので、袷の時期になっても単衣を着ることが多い。それでもそろそろ寒くなってきたので袷にしようかとちょっと迷った。結局は着物は一重にして、下着類を冬に切り替えた。足元が冷えるので、足袋はインナー足袋、内側にボアのついたあったか足袋、足袋カバーと三枚重ね。着物用のレギンスのようなものも着用。

着物 : 問屋さんのマルシバで購入したちりめんを単衣に仕立ててもらった。鳳凰柄の豪華な小紋。生地がいいのでしっとりと柔らかい。

帯 : 母のお下がりの織の帯。

週末の七五三に明るい色を着たし、今度のお茶のお稽古も明るい色を着る予定なので、なんとなく深い色が着たくなった。この着物は女性からほめられることが多い。自分では七五三の席に着たような薄い黄色は、好きなんだけれど顔色に合わないと思うのだ。さて、残念なこととというのは、 続きを読む

親戚のお祝いの席におめでたい小紋 ~主役を引き立てることが優先

20121103袷小紋黄色紅型置いて 祝い この着物は姪の七五三のお祝いの席に参加するためのコーディネート。

着物 : 地織りのある正絹なので、色無地にしてもよかったのだけれど、遊び着というよりは、ちょっとよそいきな感じの小紋に染めてもらった。 色無地のほうが少しフォーマルになるけれど、小紋のほうが楽しく着られて好みなのだ。

帯 : 塩瀬の名古屋帯。近所の母のお友達が、色が派手になったからといってくださった。

20131103袷小紋黄色紅型羽織着て 祝い羽織 : 絞りの赤の羽織。黄緑色の無地と迷ったけれど、帯との 続きを読む

10月第五週の仕事着 2点目 ~気持ちをあげる着物

20131031単衣ピンク格子置いて 店

この週後半は、元気がほしかったので、明るい着物、なんとなく活動的な感じの着物を選んだ。

気持ちが疲れたなぁと感じるときは、結構この手が使える。好きな着物は割りと地味なので、好みよりも明るさがポイント。

着物  :  人形町の立花屋で購入した綿を単衣にした。しっかり色の強いピンクに、茶、黄色、白の格子。茶の渋さがピンクを締めてくれる。

帯  :  親戚のおばさんからもらった端切れで母が帯に仕立ててくれた。裏地は生地が足りなくて藤色の無地を使った。付け帯の裏が少し見えるところが結構好きなのだ。

今回は帯締めをいつもと変えてみた。藤色をするつもりだったのだけど、 続きを読む